行動への意識をもつキッカケ作りで改善した人間関係
こんにちは。
本格的な梅雨に入ってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日、ある利用者様に私の持っている傘について
「そんな地味なのじゃなくてピンク色の花柄の傘とかにしたら?」とアドバイスをいただきました。
えっ? 私がピンク色?しかも花柄?・・・と思わずびっくり!でした。
ピンク色が似合わない生活支援員の高口です。
さて、今日は「対人関係」について悩んでいたA様の支援について
お話ししたいと思います。A様のある2つの行動から対人トラブルに悩むことに。。。
●行動その1
A様は、面倒みが良く、親切心からよく他利用者様の行動を注意していました。
例えば、作業場を走っている人がいると「危ないですよ。ぶつかったらケガしちゃいますよ。」とか
また、教え好きでもあり洗い場担当をしていた利用者様に「食器は、こうやって拭きます」などと
お手本を見せながら教える場面もありました。
しかし、注意を受けた利用者様からは、「おせっかい」な人と思われてしまっていました。
A様がよかれと思って伝えた言葉や行動が裏目に出てしまっていたのです。
●行動その2
休憩室でみんなが話しをしているとA様もその話題に興味を持ち自分の考えを話していました。
しかし、他利用者様からは「口出しするな」「話しに割り込んでくるな」とのクレームが。。
A様は、ただみんなと仲良く話したいだけ・・だったのです。
思いもよらない他利用者様からのクレームにA様は傷つき悩んでしまいました。
A様は人と関わる時に「適切な距離感」を感じ取ることが苦手です。
また、人と話す時の物理的な距離があまりにも近いということも原因のひとつにあります。
私たちは、A様と周囲の利用者様のトラブルを回避するために「他人の行動を干渉しないこと」や
「適切な距離感」についてまず言葉で説明しました。
しかし、改善が見られなかったためルーティンを守るのが得意なA様の特性を活かせる方法を考えました。
「視覚的に理解できること」「簡単に取り組めること」「本人がトラブル解決を望んでいること」から
下記の表を使用して毎日、作業が終わったあとに
2つの約束①「人の話に割り込まない」 ②「人の行動を注意しない」という
行動を実践できたかどうかを職員と一緒に振り返りました。
できたとき○ 半分できた△ できなかった×
6か月間、毎日取り組み、少しずつ本人に意識づけされていきました。
下記のシートは5か月めのもので現在も継続中です。
全てが改善された訳ではありませんが人の行動を注意する場面は減ってきました。
そして、この6か月間は周囲の利用者様とのトラブルは発生しておらず
本人も毎日このルーティンをこなすことで安心して通所出来ています。
私たちは、利用者様の個性や特性に合わせて本人の困りごとを解決したり
本人の望む「なりたい自分」になれるようお手伝いさせていただいております。
エスプリに興味を持たれた方は、ぜひ、お気軽にご連絡ください。
エスプリの主な作業内容は
パン作り、アクセサリー作り、畑で野菜や果物の栽培などです。
エスプリでは随時見学体験を受け付けております。
ご連絡お待ちしています。
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