社会性を向上できる

お客様、他利用者との関わりの中で対人関係能力が上手になっていきます。

パン作りをつうじて、社会の一員としての自覚を持ち、規則を守ることや、コミュニケーション能力の向上、また、主体性や自主性が向上していくように支援計画を組み立てていきます。

利用者・職員ともに誇りを持てる職場作りを支援計画だけでなくパン屋としての販売戦略も重視

  • サービス管理責任者 渥美良二(あつみりょうじ)
  • 社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士
  • 2013年5月入社

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-簡単な自己紹介をお願いします。

サービス管理責任者の渥美良二です。こちらの事業所には平成29年6月から赴任していています。前事業所は、江戸川区にある同法人の就労継続支援B型でパン屋のエスプリドゥで主任をしていました。昇進にともない八王子へ転勤、八王子市民を満喫していています。約1年半が経過していますが、未だに高尾山の登山経験はありませんので、いつか登山デビューをしたいと現在計画中です。

-入社理由(志望動機)を教えてください。

前職は、金融機関に所属していました。30歳半ば頃、事業縮小の方向となり、会社から早期退職の募集があり人生の方向転換のチャンスを頂く機会となります。しかし、前職の経験だけを活かして再就職するのは何かもったいないと感じて、「自分の成長もでき、誰かの幸せになる職業とは?」との答えが福祉職であったということになります。今は本当に転職して良かったと実感できています。

-エスプリでのサービス管理責任者としての役割や仕事の内容を教えてください。

サービス管理責任者の重要な役割は福祉的ではないかもしれませんが、事業所のマネジメントを行っていくことです。利用者様、職員の能力を最大限発揮できる職場作りを行う責務があります。利用者様関連では、ケース会議、個別支援計画会議、利用者様ミーティング、カンファレンスがそれに該当します。利用者様の強みを発揮させるためには、どのような支援提供が必要でどういった環境設定や配慮が必要なのか検討していき、ケースマネジメントを行います。また、職員関連では各種職員会議、人事考課、販売ミーティング等が該当します。アウトプットを促しネックになっている事柄を皆で考え、全員が同じ目標に向かって行動することです。そして、仕事を楽しみながら事業所の様々な取り組みを成功に導き出すことも、サービス管理責任者の役割であると私は考えます。

-事業所理念「社会生活のルールを学びながら、仕事をすることの習慣を身につけ、また喜びを感じられる場の提供」の実現に向けてどんなことをしているか教えてください。まずは、「社会生活のルールを学ぶ」という部分について教えてください。

エスプリの利用者様の中には、病気や障害による長期にわたる入院生活や、その他の理由で、他人と過ごす時間が極端に少なかった人もいらっしゃいます。地域で暮らしていくと、みんなが気持ちよく生活していくために、自分勝手すぎる言動を自ら控えたり、一定の協調性を求められたりします。エスプリでは、作業にチーム制を導入していることもあり、他利用者との関わりの機会があります、また大学や老人ホーム、地域のイベントなどで、いろいろなお客様と接する機会もあります。エスプリでの活動を通じて、挨拶や、何かしてもらったときに感謝の言葉を伝えること、自分との関係性に合わせて、話し方を使い分けたりすることなど、基本的な社会生活のルールを獲得できるよう、職員がサポートしていきます。

-次に、「仕事をすることの習慣を身につける」という部分について教えてください。

社会との接触をもたずに、生活の大半を居室で過ごすというライフスタイルを否定するつもりはないのですが、日中に何もしない生活を送り続けることで、身体的な機能の低下や、精神障害を持つ人であれば、精神症状の悪化を招くケースもあります。反対に、集団の中に身を置くことは、「わたしは社会とつながっているんだ」という安心感を得られます。障害を持つ人が地域生活をしていく中で、安心して過ごせる場があることは、財産のひとつだと思います。

-集団に所属するという意味では、趣味サークルや交流の場に足を運ぶのでもいいような気がしますが?

仕事には、共通の目的が明確にあり、自分の意見を発信する機会もありますので、コミュニケーションがあまり得意でない人であっても、効率的にコミュニケーション能力を磨けるというメリットがあります。そして、仕事を通じて磨かれたコミュニケーション能力は、生活の質の向上にも発展します。

-最後に「喜びを感じられる場の提供」という部分を、これからエスプリをどんな事業所にしていきたいと考えを交えて教えてください。

利用者様、職員含めてESPRITで働くことに今以上に誇りをもちながら、沢山のファンの方が来所来店してくださるパン屋の事業所にしていきたいと思っています。そのためには、主力のパンの売上向上と販売店舗を増やすことが重要だと考えています。「障害者施設が販売するパン」を宣伝文句にかかげる時代ではありませんし、他のパン屋やコンビニに負けない主力商品の開発をして、商品力を向上させ、パン屋としての独自性を確立していくことが望ましいと思っています。そういった取り組みの結果として、利用者様の工賃UP、そして、誰もが誇りを持ちながら楽しみながら仕事ができる事業所にしていくことで、喜びを感じられる場の提供を実現していきたいです。

この職員紹介だけでエスプリの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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一歩先の利用者主体を叶えたい利用者様の「こうありたい」という希望に着目

  • 生活支援員 高口みさ(たかぐちみさ)
  • 社会福祉士・精神保健福祉士
  • 2015年5月入社

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-簡単な自己紹介をお願いします。

エスプリでパン作りをしながら生活支援員をしている高口みさです。一人旅が好きでバックパックひとつでアジアを中心に旅行していました。その中でもベトナムが気に入り3年間住み続けてしまったほどです。アオザイというベトナムの衣装に絵を描く仕事にを見つけて1日450円の収入で日本は豊かな国だなと感じながらシンプルな暮らしをしたこともありました。

-入社理由(志望動機)を教えてください。

私が福祉の道を選んだのは、家族が障害をもっていたためです。家族のことで長い間、ソーシャルワーカーや理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の人たちに支えられてきたので、自分自身も支える側になれたらと思いエスプリに入社しました。

-前職と比べて、支援に対する考え方等、違いはありませんか?

前職は、一般企業でしたから障害をお持ちの人に対しては支援というより配慮とサポートが中心でした。身体障害・精神障害・発達障害の人たちがいろいろな部署に配属されていましたが福祉的な取り組みや考え方はなく、障害というより個性ととらえて一緒に働いていました。

-エスプリでの役割や仕事の内容を教えてください。

エスプリでは、まず朝7時半からパンを作り始めます。その日販売するパン生地の練り込み・パンの形作り、オーブンでの焼き上げが終わったら、10時からは福祉施設や高齢者施設に配送するパンやクッキーを多い時で1日1000個作ります。生地分割~丸め~成型~ホイロ発酵~オーブン~袋詰め~箱詰め~出荷までを15時頃までに終わらせます。

私の役割は、この一連のパン作りに関わる支援と個別支援計画に沿った支援の進捗状況を確認、利用者様との面談。記録作成、利用者様の通所に関わる管理、関係機関との連絡・調整。カンファレンス、送迎車の運転と多岐にわたっています。また、就労に関するサポートでは、施設外就労の同行、就労機関と連携しながら、施設外支援の実施やA型事業所の見学同行などをおこないます。他にも、工賃向上のためのパンの売上計画の企画・実施。イベント・レクの企画・準備などがあります。

-利用者のアセスメントを行うにあたり、支援者として意識していることがあれば教えてください。

アセスメントで支援者として意識していることは、利用者様の「こうありたい」という希望に着目しています。たとえば利用者様が「一般就労したい」と口にしますが、なかなか目標が進まない方に「なぜ働きたいと思うんですか?」を質問すると「そういう年齢だから」「家族に働けと言われたから」と自分の意志で「働く」と決めたわけではないことがあります。なんとなく「そうしなければならない」と考えているだけです。これでは利用者様も働くイメージがつかめず、適切な支援も提供できません。そうならないように利用者様の非言語の気持ちをくみ取りながら本当の希望が引き出せるように意識しています。

-利用者様がパン作りを覚え、さらに生産性を上げていくには、それなりの理解力や集中力が必要になるとおもいますが、そういった力を発揮するのが得意でない人に対するサポート体制はありますか?

製パン作業では、1日の流れが分かるように大きなホワイトボードに「作業内容」と「作業の順番」を表記しています。AB班チームとCD班チームに別れており、ホワイトボードを見てそれぞれの班が、自分たちの作業に取り組めるようになっています。パン作りでは「誰が」「何を」「どのくらい」作るのかも割り振られています。

パンの作り方がわからない場合には、写真を多用して作成した作業手順マニュアルを確認できます。また、パンの生地を一定の大きさに伸ばすことが難しい利用者様には、見本のスケールを利用して大きさを整えていただいています。このように、視覚化と構造化で安心してパン作りに取り組んでいただけるようサポートしています。

-「利用者主体の運営」を行っているということを耳にしたのですが、その目的をおしえてください。

日々のやるべき作業は作業場のホワイトボードを見れば分かるようになっています。ホワイトボードを手がかりにして「自主的」に取り組まれる利用者様は増えてきました。ただ、これは「やるべき作業」が決まっているから動くことができるとも言えて、利用者様からしてみれば「やらされている感」があるようにも思います。これより一歩先の利用者主体とは、「もっとこうすれば効率的に作業ができる」「こんな商品があればお客様に喜ばれる」など、自分で考えて意見を発信し行動ができていることです。エスプリでは、利用者様の提案したものが商品化されています。単に提案だけで後は職員任せということはなく、利用者様ご自身で試作を繰り返し、商品化まで体験・経験してもらいます。自分の考えたパンで、お客様に喜んでいただくという一連の経験が、利用者様の喜びと「私にもできる」という自信につながっていきます。一般企業でも、自分で提案したものが商品化されるって、なかなか経験できることではないですよね。「エスプリだからこそできる体験や経験」であり、こういった経験を通して、社会性のスキルも向上していきます。

-エスプリで働く中で、支援者としての葛藤や、自身の成長につながったエピソードがあれば教えてください。

以前、利用者様からよく「話を聴いてほしい」と訴えがありました。その頃は、訴えがある度に支援優先と考えて面談していました。その利用者様の話す内容は一方的で、面談技術の未熟な私にとって、話を聴き続ける役目の人になっていました。その利用者様は、障害の特性から話したことや約束事を、次の日には忘れてしまうといった感じで「昨日の面談で約束しましたよね?」という約束やルールがまったく通用しないのです。そんなこともあって面談の回数が多く、他の利用者様との面談時間を削っていました。内部研修で「動機付け面接法」を学ばせていただき、面談にも構造化があることを知りました。面談をする時は、事前準備をして時間の設定、話す内容についてはじめに決めておき、それを説明してから面談を開始するなど・・「面談はこちらが日にちと時間を決めていいんだ」「できない時は断っていいんだ」とけっこう当たり前のことに気づきました。

それから、その利用者様と面談する時には、面談を始める前に話す内容をいくつか提示して選んでいただき、内容も紙に書いて整理しながら視覚的な理解を深めるようにしていきました。次の面談では、お互いにその紙を準備して面談をすすめるということに取り組んでいった結果、話しを聴いてもらえてるという気持ちが増したのか、面談を依頼される回数は減っていきました。私の方も、ストレスが軽減されていきました。これが私にとって印象深い、面談技術の大切さを感じさせられたエピソードです。

-最後に利用を検討している人に、エスプリの魅力アピールを入れて、一言お願いします。

エスプリではパン作りを生地の練り込みから製パン作業、販売に至るまですべての工程を経験することが可能です。そして、他にもアクセサリー作りや畑での野菜や果物の栽培などにも挑戦できます。私たちは皆さまの「できる」を応援します。ご利用を検討していらっしゃる方の見学・体験は、随時受け付けております。ご希望があれば、体験初日に2つのパンをご自分で作成していただき昼食に召し上がっていただくことも可能です。「楽しかった」「おいしかった」と大変好評をいただいております。気になった方は、ぜひエスプリまでご連絡ください。お待ちしております。

この職員紹介だけでエスプリの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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